コラム

  • 2019/10/15

    除草作業に必要な道具-草刈り機編-

    田んぼや砂利道、道路脇、山林などあらゆる場所で除草作業は必要となります。除草剤の使用など方法は様々ありますが、比較的、環境や条件に左右されずに作業できる草刈機での除草作業についての基本的な情報をまとめました。

    ▼草刈り機に必要な物

    「草刈り」と「芝刈り」はよく言葉ですが、実際の意味は異なり、芝は草の中のひとつの種類となります。生長過程が異なるので、手入れの仕方も違ってきます。芝が自宅にある人は、キレイに整えたいと思うでしょうし、雑草なら取り除きたいと思うでしょう。

    ◎草刈機

    草刈機には様々な種類があり、主に動力が違います。電動式や充電式、エンジン式があります。

    <電動式や充電式>

    扱いやすいものは電動式で、家庭で使う場合はこちらがオススメです。エンジンが無い分、軽くて持ち運びが楽です。さらにコード式であればバッテリーもなくなり、より軽くなります。しかし電源からの距離など動きは制限されるので注意が必要です。バッテリー式であればその心配はありません。電動式・充電式はエンジン式に比べると音が静かという利点があります。

    <エンジン式>

    騒音を気にしなくていい場所や、パワーを優先するならエンジン式がいいでしょう。20cc程度の物が初心者向けとされることが多いですが、機能性を考えるともう少し排気量の強いものを選ぶのが良いでしょう。エンジン式には排気量(馬力)のほかに、2サイクルと4サイクルというタイプがあります。構造と燃料の違いです。最近は4サイクルが多くなりましたが、以前は2サイクルが主流でした。2サイクルは構造がシンプルで、故障が少ない、軽い、安価、かつパワーがあるという利点があるものの、燃費が悪さやガソリンの調合が面倒などデメリットも多いため、今では4サイクルが主流となっています。

    ◎草刈機用の刈刃

    草刈機に必要な物として刈刃があり、その種類はチップソーやナイロンコードなど様々です。

    チップソーは草をよく切れるメリットの反面、石やブロックなどの障害物が多い場所では刃の損傷がおこりやすく、またそれらを飛ばしてケガの原因になる可能性があります。そういった物の少ないシーンでの使用に適しています。

    対して、ナイロンコードはチップソーよりも切れ味が劣りますが、障害物に当たっても刃こぼれなどの心配がありません。チップソーが使いにくいシーンで役に立ちますし、素材ナイロンですので怪我の心配がありません。

    ご自身の用途に合わせて使い分け、消耗品なのでいくつか予備を揃えておくと良いでしょう。

    ナイロンコード
    ナイロンコード

    ◎燃料

    草刈機がエンジン式の場合、燃料が必要となります。2サイクルなら混合ガソリン、4サイクルならガソリンです。どちらも危険物なので、専用の容器で保管しましょう。

    ◎服装

    作業効率や安全性を確保するために、ゴーグル等の防護用品や作業用手袋は必須です。また日よけや、害虫対策としても準備しましょう。また、草刈機は使用時に大きな音を発するので、騒音から耳を守るためのイヤマフもあると良いでしょう。

    「草刈り」というと雑草を短く切ることを目的とし、「芝刈り」なら芝生を短く切った上で均一に整えるので、使う道具も変わってきます。

    ▼知らない人も多い消耗部品の種類

    イメージしやすいのは、農家の人が雑草を刈るときに使う機械。それが「草刈り機」です。

    消耗部品の劣化は必ず出てきます。草刈機にも様々な消耗部品が使われているため、交換が必要となります。使用頻度の違いで影響が少なく、交換の必要がない場合もありますが知っておいて損はありません。覚えておきましょう。

    <消耗部品の一例>

    ・刈刃

    ・クリーナーエレメント

    ・燃料フィルター

    ・点火プラグ

    ・遠心クラッチのクラッチシュー、クラッチドラム など

    草刈り機
    刈刃

    ▼消耗品は自分で交換できる?

    では「芝刈り機」はどのような仕組みになっているのでしょうか。「芝刈り機」は草刈り機と比べて危険性が低い設計になっています。それは台車のように押して使うタイプが多く、刃に触れて怪我をする可能性も低くなります。使用方法は、芝刈り機を芝生の上で押し進めるだけで、芝の長さを調整できます。刈った芝は片付ける必要があります。

    草刈機の調子が悪い時、エアクリーナーや燃料フィルター、点火プラグなどの部品の劣化が原因の場合があります。これらの交換については、交換部品を購入し、自分で取り付けを行うことができます。

    ▼▼作業効率をあげる部品 刈払用安定板

    草刈機には安定板を取り付けることができます。この安定板があれば、地面すれすれの草を刈る時には安全かつスムーズに刈ることが可能になります。でこぼこした地面の影響を最小限に抑えることで、比較的簡単に作業を終わらせることができます。また、また安定板には刈刃保護の役割もあり、機械の寿命にも好影響をもたらします。刃や刃付近の部品が地面に当たり続けると欠けてしまったり削れてしまったりし、すぐに使い物にならなくなります。

    取りつけることによって作業効率アップだけでなく、草刈機のダメージを軽減できるので、取り付けない手はありません。

    重量も100g未満のものも多く、草刈機が重くなる心配もほとんどありません。安全に、安心して作業を行いたい方には、ぜひ安定板を取りつけることをおすすめします。

    草刈り機(ジズライザー)